ジャニーズ性加害問題から約一年、賠償金は?
当事者の会は9月3日、平本淳也元代表と石丸志門副代表の連名で声明を発表し、7日付で会を解散すると明らかにした。 スマイル社によると、8月30日時点で被害補償対象者の94%に賠償金が支払われた。
被害申告のあった996人のうち、連絡が取れなかったり在籍記録の確認がなかったりしたケースを除く520人が補償対象で、うち497人が補償内容に合意して賠償金の支払いをほぼ終了。29人が手続きを行っているという。
ただ、補償内容に納得せず、裁判所で調停手続きを進める被害者もいるため、全員への補償は見通せていない。
一方、スマイル社のタレント起用を巡っては、テレビ各局で判断が分かれてきた。新規起用を見送っているNHKは、稲葉延雄会長が「再発防止の取り組みが確認されるまで方針に変わりはない」(5月の定例会見)とする姿勢を維持し、テレビ東京も起用見送りの決定は変わらないという。対照的に、日本テレビはドラマでスマイル社のタレントを出演させている。 テレビ局の関係者は、当事者の会が補償や救済の現状を踏まえて解散することについて「出演再開に向けた前進であることは間違いない」と話す。
その一方で、「これまで起用を見送っている局は、再発防止策など事務所そのものの体制を問題にしている。すでに起用している民放各局も含め、この部分の改善が見られないと今後の出演が増えることは考えにくい」との見方を示す。(大森貴弘)
ネットの声
- 被害者への補償は最低限必要な対応だが、再発防止策や「共犯者たち」が何の処罰も受けていないことに問題があると感じている。「参考:イチ意見ですが。」
- 番組の内容なんか関係なくメンバーが出るだけでXのトレンドに上がり、 「○○クンが出てるぅ」だの「✕✕クンを出してくれてありがとう」なんて番組のハッシュタグを付けてポストしてるの見ると テレビ局にとって人気があるのが正義なんだなってよく分かる「参考:名無し募集中。。。」
- そもそもタレント達には何の罪も責任も無いですし、国連からもタレントを干す行為は人権侵害だと非難されているのですから、タレントに責任を負わせるような対応は正直疑問です。「参考:afi********」
などと、元ジャニーズ所属で難を逃れた人たちへの処罰を求める声や、元ジャニーズ所属タレントに対する非難について擁護する意見も見受けられました。